モーニング娘。を塗れ

モーニング娘。7枚目のアルバム『レインボー7』のジャケット写真が判明しましたね。
ちょっとちっちゃすぎてなんだかようわからんことになっておりますけども(笑)


僕が初めてジャケット写真を見た時抱いた印象は「意外」でした。
なぜって「衣装が白黒」だったからです。みんなモノトーンの衣装着てた。


最初アルバムのタイトルが『レインボー7』であること、次に収録曲のタイトルが「色」にちなんだものになっていることが情報として与えられ、僕の頭の中ではすっかりカラフルなモーニング娘。さんたちが出来上がってしまっていたんですよね。
だからこのモノトーンの衣装を着た10人の画を見た時「意外ッ!それは意外にもモノトーン!!」などと座ったままの姿勢で跳躍するくらいのインパクトはあったのでした。


こんな小さな写真じゃよくわからないですけど、白と黒って殺風景な感じがするんですよね。やっぱり色数が乏しい(しかも無彩色)とスタイリッシュに見える分スッキリしすぎてしまう。そこであの『マイフェアレディ』みたいなフリフリの衣装を着るのは正解ともいえます。


まぁでも、僕が疑問に思って頭から離れないのはやはり「何で白黒にしたんだろ」ってことなんですね。今までどおりモーニング娘。のカラーを出すならカラフルにしたほうがいいじゃないか、しかもタイトルが『レインボー7』なら尚更じゃないの?なんて思っていたんですけど、ようやくつんく兄さんの仕掛けた罠に嵌ったことに気づいた。たぶん罠だと思うんですよね。


去年も飯田圭織さん石川梨華さん卒業、矢口真里さん脱退、7期メンバーとなる久住小春さん加入と、いろいろ人事異動があったモーニング娘。。長い目で見れば転換期とも取れますよね。当初からいたメンバー、それをリアルタイムで受け継いだメンバーというのは少なくなって若い子たちが中心になって活躍するようになった。圭織さんがリーダーだった頃と比べると結構違う雰囲気になってるんですよね。


それは歌手グループとしてのモーニング娘。でも同じことが言えて、歌声の質は全体的に大きく変わったと思います。メンバー個々の声質じゃなくて、個々の歌声を組み合わせた時のグループとしての声質が。(娘。はアルバム毎に違うじゃん、というツッコミはひとまずここでは置きます)


で、今回それを「色」でやろうとしているフシがあります。最近お得意のコンセプトアルバムのコンセプトとしてだけでなく、つんくは声帯マニアらしく「色」と「声」を結びつけて考えているんじゃないか、という個人的推測を立てているんですね。

モーニング娘。
7th Album『レインボー7


1.HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜
  作詞/作曲:つんく 編曲:AKIRA

2.THE マンパワー!!!
  作詞/作曲:つんく 編曲:松原憲

3.青空がいつまでも続くような未来であれ!
  作詞/作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行  ブラスアレンジ:村上良成

4.大阪 恋の歌
  作詞/作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行

5.INDIGO BLUE LOVE  (新垣里沙田中れいな亀井絵里
  作詞/作曲:つんく 編曲:AKIRA

6.レインボーピンク  (道重さゆみ久住小春
  作詞/作曲:つんく 編曲:高橋諭一

7.色っぽい じれったい
  作詞/作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行

8.無色透明なままで   (吉澤ひとみ小川麻琴高橋愛紺野あさ美藤本美貴
  作詞/作曲:つんく 編曲:大久保薫

9.パープルウインド
  作詞/作曲:つんく 編曲:平田祥一郎

10.さよなら SEE YOU AGAIN アディオス BYE BYE チャッチャ!
  作詞/作曲:つんく 編曲:鈴木俊介

11.直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜(全くその通リミックス)
  作詞/作曲:つんく 編曲:江上浩太郎

12.女子かしまし物語
  作詞/作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行


つんく♂オフィシャルウェブサイト より


1人1人の声=歌にスポットを当てると「色」になり、グループ全体の声=歌は虹、すなわちレインボーである、とそういう意味がこのアルバムに込められていると思います。


と、ここまで書いてやっぱり「なぜ白黒なんだ、カラフルじゃないのか」という疑問。
たぶん答えはね、つんく兄さんは逆転の発想でDo The Hustle!して「わざと白黒にした」んじゃないかと。


ジャケット写真を白黒にした意は、「歌声によって色=歌=個性を感じてもらい、新しくなったモーニング娘。の色を、聴いた人自身が塗って欲しい」だと僕は受け取りました。


まあね、たぶん僕の勝手な想像ですよ(笑)
しかも書けば書くほどそうじゃないような気がしてくるし、内容についても不安が湧いてくるんですけど(笑)
ちょっと『レインボー7』と聴いてジャケットのモノトーン衣装を見て「アレ?」と直感的に思ったのを自分なりに掘り下げてみたらこうなのかな、ということを書いてみました。


や、毎度毎度ジャケット写真とCDの内容詳細だけで中身を想像していろいろ書くのは危険だとわかっちゃいるんですけど!
いつもいつも、つい、ね(笑)