ドラマ『指』への期待

さて2月に入り、ハロー!プロジェクト関連商品のリリースや活動も活発になって来てますね。
その中でも個人的に今月の目玉のひとつに挙げたいのはやはり、後藤真希主演ドラマ『松本清張スペシャル 指』であります。日本テレビで放送日時は2月21日の21:00〜22:54。約2時間の長丁場であります。


ドラマコンプレックスの公式ホームページで内容が詳しく出た模様であります。


ドラマコンプレックス『松本清張スペシャル 指』


内容を読むにつけ、過去にこのサイトで懸念していた性的描写よりヒロインの名声欲や周りの人間の黒い欲望に重点が置かれていて一安心(それはそれで濃厚だけど)。やっぱりあれはただのスポーツ新聞の安い煽り文句だったか。ま、それに一瞬でも踊らされた僕も安い男ですけどね。


「ゲゲェーッ!芸能界ってそんななの!?」とつい疑問が口について出んばかりのドロドロさで逆に滑稽に見えないこともないですが、かなりの「悪ごっちん」が観れそうで期待大。悪麿を凌ぐぜ・・・ありゃあ!<あたりまえ


ごっちんとドロドロの愛憎劇が見どころで、しかも物語の設定が特殊で極端ですが、僕が真に期待するところは後藤真希によって「人間の悲しさ」が表現されるんじゃないか、というところ。ホームページの内容を隅々まで読むとそういうにおいがしてくる感じであります。


NHKドラマ『R.P.G.』でも取り扱ったテーマのひとつに「人間の悲しさ」があったように思うんですね。
物語では後藤真希扮する高校生があるきっかけで罪を犯してしまうんですが、そこには平凡な人間が時として悲しい行動を起こしてしまうことがあるんだという教訓があった。そしてその教訓は転じて「人と人との関係の大切さ」を説いたものだと僕個人は感じていました。


「人間の悲しさ」。このテーマはなぜか後藤真希にあっているように思います。見た目がクールの見えるからか、それが世間に思われるキャラなのか理由はわからないのですが、なぜかこういった類のテーマは後藤真希という人に合っているんですよね。本人も「なんか、私が演じる役ってそういうのが(陰があったりグレてたりする役が)多くないですか?」と言って笑っていたのですが。
もしこのドラマで後藤真希が「人間の悲しさ」を表現したら・・・そう考えただけで僕は鳥肌が立ちますわ・・・!



しかし彼女はこういった役柄を飄々と演じさせて嵌る稀有な女優さんともいえます。ごっちんの演技は決して感情豊かではないですが、観ている側に「何か」感じさせることが多い演技。
感情豊かに開放した演技で魅せる女優さんは多くいらっしゃいますが、この抑えた演技の内に観客を惹きつける女優さんは少ないと思います。それが意図された演技であるにしろないにしろ、かなりの魅力であることは間違いありません。


今回の主演ドラマ『指』はどんなテーマなのか、そしてごっちんがどのように役を消化しどのような演技を見せてくれるのか。
とても楽しみであります。