輝ける猫たち

どこぞに、現代日本語の乱れについて言及するのに『モーニング娘。』を引き合いに出し、全く別次元で半ば誹謗中傷として取られても仕方のない言い草で批評したブログがあったらしい。というかありました。筆者は元新聞記者で60歳になろうという大の大人で社会人の方ですが、書いていることが相当低次元で驚いてしまいました。ジョークにしても笑えない。開いた口が塞がらないとはこのことでした。あんな人、まだいたんだね(笑)
その記事の細かいことについては書く労力も惜しいのでここで言及するのは控えます。もし読んだ人は笑ってやってください。カワイソウな人だから。



なぜ詳しく言及する気もないのにこの話題を持ち出したかというと、その人の言う「とてもではないがエンターテインメントの領域には達していない現代的な娘たちの集団」ことモーニング娘。さんたちが所属する『ハロー!プロジェクト』のもうひとつの活動「フットサル」について、ちょうど同じ日にある新聞で記事にされていたからです。ちょっと自分の中でその対比が面白かった、あまりにも違いすぎて。
まあ蛇足になっちゃいましたが・・・。



さてその新聞記事。
ご存知の方も多いかと思われますが、ハロー!プロジェクトのチーム『Gatas Brilhantes H.P.』とフットサルについての記事が、昨日の朝日新聞夕刊の1面にコラムとして載っておりました。
忘れないうちにその記事をダイジェストでここに記しておこうと思います。


『女心にフットサル』


手軽だし、アイドルもやってるし・・・
愛好者じわじわ増加



 サッカーの縮小版と言われるフットサルが女性の間で急速に広がっている。おしゃれな手軽さが受けているところに、女性アイドルチーム同士が戦うリーグが始まり、新たな愛好者を掘り起こしている。ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の開幕を直前に控え、ボールを追う女性も熱を帯びる。


 オレンジのユニホームが現れると、平日の午後にもかかわらず3千人を集めた東京・代々木競技場は大歓声に包まれた。選手の名前を連呼する様は、サッカー日本代表の試合前のようだ。
 コートに散ったのは人気アイドルグループ「モーニング娘。」(モー娘。)を中心としたチーム「ガッタス・ブリリャンチスH.P.」(ガッタス)のメンバー。吉澤ひとみ石川梨華藤本美貴らアイドルが熱戦を繰り広げる。女性ファンの姿も少なくない。


(中略)


 フットサルは、テニスコート大のコートを使う手軽さなどから、ここ10年で一気に広まった。
 全国に13施設、43面を持つミズノアルファサービスでは、昨年の施設利用者が観戦者を含めて73万人に達し、その15%が女性と見られている。同社が運営するミズノフットサルプラザでは、98年から女性対象の「クイーンカップ」を開催。参加チームは02年のW杯日韓大会後に微減したが、昨年は過去最多の延べ198チームに増えた。


(中略)


 日本サッカー協会に個人登録しているフットサル愛好者は12万472人(昨年度)で、前年度比18.6%増。競技人口はその5倍とも言われ、女性愛好者は着実に増えているとみられる。
 そこにアイドルを巻き込んだ仕掛け人は、日本サッカー協会平田竹男専務理事。W杯日韓大会後、「フットサル文化を浸透させたい」と、「モー娘。」の所属事務所にチーム結成を持ちかけ、03年9月に「モー娘。」などがフットサル挑戦を宣言。複数のチームが追随してリーグを結成した。


(中略)


 予想外だったのは女性への普及効果だ。
 東京都内のリラクゼーションサロンに勤める尾崎有里さん(22)は、今年から週1回、フットサルクリニックに通っている。2年前にガッタスの試合を見たのがきっかけで、フットサルを始めた。「いずれ女性だけのチームを作りたい」と言う。
 東京三鷹市の大学生、大川葵央さん(23)はサッカーファンで、友人からフットサルに誘われていた当初は女性がプレーすることに気後れしていたがガッタスを知り「抵抗感がなくなった」。


 女性フットサル熱の高まりを受けて、フットサルポイントSARU相模原(神奈川県相模原市)は昨年8月から「プリティウーマンズカップ」をスタートさせ、今年からは月1回に開催日を増やした。
 日本協会の平田専務理事は「全国を勝ち抜いた少女チームがガッタスに挑戦するなんてのもいい」と次の展開を思い描いている。



*2006年6月3日 朝日新聞夕刊1面 「土曜フォーカス」より 抜粋


いやー、いいですね!嬉しいですね!!
女性への普及効果始めからは狙っていたものではない、というのはチト意外でしたが・・・こういうのって「ハロー!プロジェクト」だからこそ出た効果だと思う。真剣でパワフルで楽しい。近年のハローには珍しく、ガッタスの活動は一般へそれが伝わったものになったのかもしれない。
あとは一緒に乗ってきてくれたチームの存在。試合は1チームじゃ出来ませんからね。頼もしいライバルたちです。


女性がエクササイズや運動または息抜きとして、ボクササイズやヨガと共に「フットサル」という選択肢を選ぶ時代が来たのかもしれません。ガッタスを始めとする女性フットサルチームはそれに一役買ってるみたい。
ガッタスの面々も、いろいろ悩みもあっただろうしこれからも大変ですが、ずっと真剣にやってきて良かったね!本当に素晴らしいことだと思う。嬉しい。


僕も、また観に行きたい気持ちでいっぱいです。全力でプレーする「輝ける猫たち」をみたい!