『気がつけばあなた』

遅ればせながら松浦亜弥新曲『気がつけばあなた』の感想を。発売が先月２１日なのに、感想遅いですよね。

ハロプロって落ち目と言われている（僕はあまりそこまで思わない）最近でも、普通に比べて情報が多いと思います。特に僕のようにハロプロを全体的に好きだと、限られた時間で書く話題もどれにしようか困ってしまうという事態に陥ります。

さて『気がつけばあなた』。
この曲、リリース決定した時は嬉しかったですよ。
ＣＭで今のシリーズが始まる前に、松浦亜弥が１人海岸で「気がつけばあなたが居たいつまでも」と口ずさみ、「あーーー！」って叫ぶＣＭがあったじゃないですか、あれがすごく好きで。
あのＣＭ観て、昔の日記であややは次来るぞ的なことを言ってたので、あのＣＭで彼女が口ずさんでいた曲がリリースだと知ってガッツポーズが出る思いでした。まあ少しリリースタイミング遅かったけど！

曲調はストレート、悪く言えば平凡とも。
でもこういう清涼感がある歌は最近のＪ−ＰＯＰにはなかったし、午後の紅茶という商品と相まって非常に爽やかで気持ちがいいです。

以前どこかのサイト様（失念、すいません）が「曲調がＺＡＲＤぽい」というようなことを書かれているのを見て、なるほどなと思ったんですよ。ＺＡＲＤは僕の遺伝子に組み込まれていて、初めて買ったＣＤアルバムがＺＡＲＤの『揺れる想い』。それ以降全てのシングルアルバムを数年間買い続け、最近になってもまだ車とかでよくかけます。

友人から「曲調が平々凡々でどの曲も同じに聴こえるという」という高評価を頂いたＺＡＲＤに慣れっこの僕は、こういう楽曲には耐性があるのかもしれないし、どこか懐かしくどこか心地よい感覚を覚えるのもうなずけます。

ただね、これは言っておきたいというのは「この歌の魅力は曲に非ず。声にあり」ということであります。
松浦亜弥の声。ボーカリストとして本当に成長したなと感じます。表現がうまくなったし、声自体も耳にスッと入ってくるいい声になってきた。アカペラで聴きたいくらいだし、逆にそうした方がもっとこの歌の魅力がわかる気すらしてしまいます。本人もライブで生演奏でやりたいと言ってるみたいだし、ぜひここはピアノバージョンとかアコースティックバージョンとかで！
そして、ハロプロにおいてそういう要望が一番叶いやすいのも彼女です。

松浦亜弥のオールナイトニッポンに後藤真希が出演した際、２人とも「説得力のある歌を歌いたい」と言っていました。
アイドルという職業、そして「あやや」「ゴマキ」というパブリックイメージに制約を受けながらも、それに答え、糧とし成長してきた２人が、新たに抱いた目標。

いつまでもアイドルチックなポップチューンを歌っている「あやや」。
いつまでもダンサブルでアッパーなチューンを歌っている「ゴマキ」。

ファンが求めているもの、という言葉はあるけれど、それは全てじゃない。
あまりグズグズしていると彼女たちに置いていかれてしまいますぜ。

松浦亜弥の飛翔は、今静かに始まっています。僕はそれを見届けたいと思います。