「アイドル」って何？「ヲタ」って何？

これは肉食獣更新です（笑）少し過激なので！

『直感２〜逃した魚は大きいぞ！〜』がオリコンウィークリー４位。

娘。は２８作すべてトップ１０入りしているそうで、これはすごいことですね。
なんだかんだ言ったって、実際やろうとしたって出来るもんじゃないよこれ。

今、音楽業界全体が冷え込んでいる状況。
それは芸能人やアーティストも気づいています。というか気づいてないわけがないんですよ。自分たちのやってることが世間的にどう見られているのか、どういう反響があるのか、そんなの誰だって気になります。現状を分析して対策を立てるまで出来なくても、把握ぐらいはしてます。
もちろんハローのメンバーだって気づいています。

以下は、先週土曜日放送の『ヤングタウン土曜日』での音楽業界の冷え込み、ＣＤの売り上げ激減の現状に触れた会話です。
普段はあまり聴かない（聴けない）ラジオのうえ、関西弁なんでちょっと書き起こしに苦労しました。もしかしたら、ごっちんと柴ちゃんがしゃべってるのが間違ってるかもしれませんが、そこらへんはご容赦を。

さんま：あ、これはオリコン１位で
後藤：ハイ、ありがとうございます
柴田：そうなんですよ・・
さんま：でもやっぱり羨ましいんだ、１位ってすごいん？
柴田：すごいですよー
後藤：うれしいです
さんま：え、何回も１位になってるよ、でも？
後藤：・・・何回か取らせていただいてますけどー
さんま：せやろ
後藤：最近ー
柴田：でも、ハロプロでは無かったんですよ
さんま：あ、最近はあの、久々なのか
後藤：何年かぶりに
さんま：でもーあの枚数見たら売れてないよなー今
玉井：あーもう全然売れないですね
後藤：今、不況です・・・
さんま：すごいよな！
玉井：ぜんぜん売れない。宇多田さんでも８万とかですよ
さんま：そや、俺こないだ見てびっくりしたー、あの枚数・・・
玉井：やー売れないですねー
後藤：でも倖田來未さんとかがアルバムミリオン行った・・・
玉井：アルバムはね、売れる人は売れるんですけど
さんま：アルバムは売れるな。それも差あるやろ？だから今シングルの売り上げこないだ見てたら、すんごいよなー？
玉井：やー売れないですね
後藤：ぜんぜん・・・
さんま：何千枚で順位入ってる時あるよなぁ？一日だったら？
玉井：８０００枚売れたらベスト１０入りますねーたぶん。
さんま：な！？
柴田・後藤：ええーーー！！
玉井：一週間でも
さんま：今そうそうそう
玉井：じゅうぶん入ります
さんま：今だから、８０００枚売れたら・・・
後藤：え！！
柴田：えーうそーーー！
さんま：ほんまほんま、それだけあの、「うわーかわいそうに！」て、あの（宇多田ヒカルが）８万でトップやったろ？
玉井：トップですね
柴田：あー、はいはいはい
さんま：俺ら簡単に８万売れてたからね。俺らの時代でも。
柴田：はい、昔はでも結構そうでしたよね
さんま：だーから、今大変やでー！？
後藤：どれだけＣＤ買わなくなったって感じですよね
さんま：な〜？
一同：うーん

＊051112 『ヤングタウン土曜日』より

普段はけっこう騒がしい雰囲気なんですが、この話題の時の皆さんはちょっと真面目。
やっぱりこの現状に驚き、困惑し、危機感を感じているんだと思います。

こういう空気を感じると。
いろいろな意味で芸能人は「自分がどう思われているか」「どういう評価なのか」「どういうイメージなのか」というのに敏感であることに気づかされます。
ハローのメンバーで言えば「自分はアイドル歌手である」ってことについて常に気を回している。

これはおっさんの愚痴のような感じになってくるんですけど。
やっぱりね、最近の世の中は物事の本質を見ようとしない人が多いんです。「見える」かどうかってより、「見ようとするか」ってこと。良いか悪いか、自分で判断してみろっていうね。それで好きか嫌いか考えてみろって。
やっぱり数字より内容で判断してほしいし、ハローそのものについても「たかがアイドル」って一蹴する前に見てみろよこのガキが！って怒りが湧いて来ないでもない。アイドルがそんなに悪いか、低俗か、馬鹿なのかって。

そんで、一番これを言いたい相手が、何を隠そう自分たちなのでありますよ。「ヲタ」って言葉ありますよね。もちろんこの言葉を記号として使ってる人は除きますが、何も考えず自分を「ヲタ」と言ってる人は大丈夫なのかな、と思います。

そういう人が「おたく」や「ヲタ」って言ってるニュアンスの中には、ある種の開き直りとか、外界から逃避し遮断して必死に自己防衛と自己肯定と自己陶酔してる態度が見え隠れする。僕は、それが何か嫌なんですよね。そういう用語とか使うような姿勢が、自らを、またアーティストをも貶めているのが何故わからないのか、と思っちゃう。

だから僕個人としては、いつも「ヲタ」という言葉は使いません。使うときは記号として使ったりネタとして使ったりしてます。厳密に言えばあくまで僕は「真剣で熱烈なファン」なのであります。
あと、あまりコソコソしてないで好きなら「好き」と言う。それで何か思われたり言われたりしたら、うるせー馬鹿とか思っとけばいい。そんなのあんたにとやかく言われることじゃないよ、あんたも俺のこと「あわれだ、可哀想」と思うかもしれないけど、俺だってあんたのことそう思ってやるよ、と。

「ヲタの方々のせいで売り上げ減った」とか言いたいんじゃない。自分たちと自分の応援している対象を卑下したり悲劇の主人公化したり特別扱いするな。当事者だって自分たちの立ち位置くらいわかってるんだ、そこはわかれよ、ということです。ヲタが自らを「ヲタ」たらしめているのは自らを「ヲタ」と呼ぶその姿勢にあると思うし、そういう行為が「アイドル」ということを世間一般の印象悪な「アイドル」たらしめている一因になっていると思います。

それがわかったら、何が出来るのか考えたりしてみたらいい。自分で自分のかけがえのない宝物を守るために出来ることを。

こういうことをいちいち言ってしまう僕のような人が一番そういうことに敏感なのかもしれないし、子供かもしれない。でも馬鹿みたいなことで歯噛みしたくないですしね。自分自身を叱咤する意味でも言ってみました（笑）

そして意見としては『http://www007.upp.so-net.ne.jp/relax_oneself/』のMoshさんの意見（１１月１５日のテキスト）が極上であります。今日僕の言ってることと違うかもしれないんだけど、微妙に思考がリンクしている気がします。もしかしたら僕の書いた意味の延長線上なのかもしれない。（違ったら本当にごめんなさい、Moshさん）

や、なんかもやもやしたものがあるんですよ、常に僕の中で。だからとても触発されてこのテキスト書きました。基本は楽しくいきたいからあまり書かないんですけどね（笑）
あー！でもどうにかなんねーかなー。